君に許しのキスを
第2章─先生─

─side妃奈

「次、岩田でしょー?
あー、超嫌だよぉ。」

「周先生ならーって?
1組か3組行けば?」

「不公平じゃない?
同じ1年なのに、岩田と周先生ってさー。
天と地ほど違うよぉ。」




休み時間、クラスの女の子達が談笑している。

土屋周先生は数学の教師で、この学校には珍しい若い男の先生。
しかもそこそこカッコいいらしく、生徒がきゃいきゃい言って騒ぐ、
ちょっとしたアイドル的存在だ。


あたしにとっては、入学式で凜が倒れた原因となった男、というだけで、あまり興味はなかった。

挨拶の間も、凜のことが気になって、それどころじゃなかったから、そもそもどんな人かよくわからない。


けれど、彼女たちの会話の内容は、非常に気になるものだった。
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