潔癖彼女ノ憂鬱
(…潔癖症って、大変なんだ…)

彼女の顔が蒼白ているのが遠目でも分かった。すぐに側へ行きたかったが、生徒会長が直ぐ様駆け寄っていったから安心した。

(だけど助けに来てくれても男の人ではね…)

杏子はふと思い出した。はじめて彼女と対面した時、彼女が手にしていた物を。

『除菌スプレー』

 彼女はそれを嬉しそうに説明していた。
 『これ』があるだけでも楽になると。

杏子はいてもたってもいられず、自己紹介をする様に促されても無視して生徒会長が消えた先へと急いだ。



「杏子チャン!?」



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