潔癖彼女ノ憂鬱
 杏子が去った仮眠室では、季夜の意識が戻り始めていた。

(あれ?私、いつの間に寝てたんだろう…?)

「目ぇ覚めたか?」

(…誰?あぁ、生徒会の俊納さん…?)

「んっ…すみません。寝てしまった見たいで…」

「いや、20分位しか経ってないから安心しろ…まだ寝てていいぞ?」

 目を擦る私の手をやんわりと掴む俊納さん…

俊納さん…?



 私…何かすんごく大事な事を忘れてる気がする…

……………。

(そうだ。
私、大の男嫌いだった――…

しかも―…潔癖症。)


!!!!??



「ヒィィイヤャャァァ~!!!」



 私は耐えられなかった。例え、窮地を救ってくれた人でも、こればかりは――…

――仕方がない。


< 27 / 28 >

この作品をシェア

pagetop