潔癖彼女ノ憂鬱
「如月の無事は確認出来ただろう?なら早く式に戻れよ?」

 龍世はベッドサイドの椅子に長い足を組んで座っていた。
 最早、杏子と目を合わせ様とはせず、早く出ていけとばかりに、手をヒラヒラとさせた。

「え…でも…」

「罰を受けたくないならさっさと行けよ」

 杏子は唖然としていた。仮眠室に入って数分で追い出されるだなんて思っていなかった。

(最後のって脅しじゃない…?)

 この学園では生徒会が絶対的な存在であり、ましてや理事長の孫である生徒会長に逆らえる人間なんて、この学園にはいない。

 杏子は悔しいが生徒会長に従う他無かった。

(季夜ちゃん…取り敢えず無事で良かった)

 杏子は眠る季夜にほっとしながら静かに仮眠室を出た。


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