魑魅魍魎の菊



その不思議な"百鬼夜行"の頭に立つのは——











「菊花様、指示を」

鴉丸の羽根が一つ落ちる。

「"鏡の付喪神"を生け捕りに」




"人間"である「高村 菊花」その人だった。




妖しく笑いながら、束ねた髪を風に靡かすのだ。

「さあ、女装趣味。早く貴方と直談判しないとね——」







天邪鬼の笛の音がとても心地良い。



 
< 31 / 401 >

この作品をシェア

pagetop