☆★心風★☆
「なぁに?」



首をかしげ、俺を見上げる架村に、俺はノートを渡した。



「これ…先生が渡しとけって」



「あ…ああ、ありがとうっ!!」



少し戸惑いながらそのノートを受け取る架村。



もう、俺の心臓バックバク。



身体全体が熱でも帯びたように熱かった。顔が赤くなっているのが自分でもわかる。



「じゃあな」



そう1言だけ言うと、俺は一目散に自分の教室まで逃げた。




「はぁ…はぁ…」



やべぇ、俺の心臓……



もう持たねえよ…………

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