キッズ・バトル~君と過ごした夏~
曲に合わせて、バチをさばく。


ドンドン…ドガガガ…。


隣にいる沢田君を意識しない様に、懸命に叩く。

「木村?何か、殺気立ってね?」


ハッ………!

しまったぁ!

沢田君の前で、あたしったら…。

その瞬間、手が止まる。

ハアァァ…。

終わった…。

太鼓、終わり、あたしの淡い恋も終わった…。

最悪だ、あたし…。
「幹太、帰るよ?」
「えっ、今来たのにもう帰るの?」

不満そうにあたしを見てる幹太。

「うん…。帰ろう?」

「木村?やっぱ具合悪かった?」

心配な顔で沢田君が聞く。

「うん…。

ごめんね?沢田君。
楽しかった。有難う。ホントごめんなさい。」


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