夏恋つづり
私たちは、アスファルトの道から外れて、土の道を歩く。



ここは道っていえる道じゃないから、知らない人もたくさんいる。



緑の木々で覆われた狭い道の中を、どんどんとくぐり抜けて行く。



少し傾きはじめた夏の日差しは、優しく葉の隙間からこぼれてキラキラ輝いている。



「なんか道、狭く感じるな。昔はもっと広くなかった?」



「昔は小さかったから、広く感じてたんだよ。」




あの頃は、この木々だってもっと大きく、迫力感じていたなあ…。



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