夏恋つづり
「ほら、ここだよ。ここを左に曲がるの。」



「あっ!そうか。俺たちの家に続く坂道の手前だったんだっけ。」


覆っていた雲が晴れ渡るかのように、絋も思い出した様子。




左の道に入ると、今度は絋が先に走りだす。



私も置いていかれないように走った。



「このカーブミラーの横から入って行くんだよな?」


「正解!」



よく分かったじゃん…。



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