僕の記憶が消えていく
〜母side〜
瞬が起き上がってパンフレットを見てるだけでもびっくりしたのにこの携帯が欲しいとはっきりとした口調で言ったのは驚いた。
瞬が前向きになってくれるのなら…。
その携帯は新作で少し高いが契約をすることにした。
『瞬、じゃあメイが留守番してるから帰るわね。』
『母さん…。』
瞬に呼び止められた。
『何?なんか欲しいものでもある?』
『…いや、ありがとう。』
瞬の言葉がどれだけ嬉しかったことか。
今でも溢れ出そうな涙をこらえ『じゃあね』と答え病室を出た。