僕の記憶が消えていく

『なんだよ、あいつ!!』


香吏奈はそんな俺たちのやりとりを微笑ましい顔で見てる。


『いいなぁ、瞬はメイちゃんみたいに可愛い妹がいて。』


『どこがいいんだよ。最近一段と生意気になってきてさぁ。』


『あたし一人っ子だから瞬が羨ましいよ。』


俺からすると妹の面倒見ないでいい香吏奈の方が羨ましいが。


< 97 / 414 >

この作品をシェア

pagetop