先生、私が変えてあげる♪
「じゃあさ、先生ってそのとき、髪って短かった?」
「まぁな。一応陸上部だったからな」
「・・・・・そりゃ彼女もできるね」
「?」
実凪は小さな声で言った。
「あ、気にしないで気にしないで!」
「あぁ」
「そっかぁ・・・センセにも・・・彼女っていたんだね」
「失礼だな」
「てか、まっちゃんにもやっぱ彼女いたんだー!」
「あぁ。正輝とは正反対のおとなしい子だったよ」
正輝の彼女と俺の彼女は仲がよかった。
「じゃ、今も続いてる?」
「いいや、続いてないよ」
アイツは急に俺の前からいなくなった。
実際、そいつは結構なお嬢様で。
俺とのつきあいを親たちから反対されていたから。かもしれない。