先生、私が変えてあげる♪




「じゃあさ、先生ってそのとき、髪って短かった?」




「まぁな。一応陸上部だったからな」




「・・・・・そりゃ彼女もできるね」



「?」




実凪は小さな声で言った。




「あ、気にしないで気にしないで!」




「あぁ」




「そっかぁ・・・センセにも・・・彼女っていたんだね」



「失礼だな」



「てか、まっちゃんにもやっぱ彼女いたんだー!」



「あぁ。正輝とは正反対のおとなしい子だったよ」




正輝の彼女と俺の彼女は仲がよかった。




「じゃ、今も続いてる?」



「いいや、続いてないよ」




アイツは急に俺の前からいなくなった。



実際、そいつは結構なお嬢様で。



俺とのつきあいを親たちから反対されていたから。かもしれない。




< 32 / 655 >

この作品をシェア

pagetop