刹那の憂い(セツナのウレい)
「怖いって、オレが何を」

「何にもしなくても怖いの。あたしは男の子が嫌いなんだ」

・・・ちょっと間違えた。

『オトコオトコした子が嫌い』なんだ。

無言で、刹那もちょっと振り返る。

「そう、なんだ」

ヒデタダの方は、短くタメイキをつくと、店に入って行った。
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