刹那の憂い(セツナのウレい)
「ああ、疲れた」
何だろう。
今日は殺人的に忙しかった。
初めて一日分働いたとき並に、ドロドロに疲労してる。
あたしは、道を挟んだ正面にある、公園にひとまず逃げ込むことにした。
そこなら、ベンチがある。
夕方の騒がしい公園に、入り込む。
大きな公園で、結構ヒトもいる。
その中で、あたし一人がボンヤリ座っていても、目立つこともない。
あたしは、入り口からすぐ近くのベンチに倒れこむように座った。