とおりゃんせ2~日村令子の場合~
ピッ ピッ ピッ・・・
規則的に繰り返す機械音
よく医療系のテレビでよく聞く音だ・・・
『もしかして私・・・』
由里はうっすらと目を開けた
「先生・・・!」
看護士が由里の目が開いた事を医者に告げる
「気が付きましたか~
ここは病院ですよ 判りますか~」
若い男性医師が由里に話しかけている
由里はその若い男性医師の問いかけに コクッと頷いた
すると医師は 今度は名前を訊いてきた
「じゃあ…少し意識確認しますね~ お名前言えますか~」
医師は由里が判り易いようにゆっくりと喋ってくれた
『名前・・・』
由里は一瞬 自分の名前が出てこなかったが
焦らず、ゆっくり思い出すと 名前がフッと湧いて出てきた
「きのした・・・木下由里です」
「そう・・・!じゃぁ…由里ちゃん自分の通ってる学校の名前言えるかなぁ?」
「・・・東西女学院・・・」
「何年生?」
「・・2年・・・です・・・・」
そこまで答えると医師は由里へとかがめていた身体を起こした