とおりゃんせ2~日村令子の場合~
大男は女の子の話を一通り聞くと
「よし!じゃあオマエ!なんでここに来た!」
と今度は良枝に目を剥いてみせた
「わ・・・わたしは・・・こちらに道が用意されていたので・・・こちらに来ただけです・・・特に理由はありません・・・」
良枝が小さい声でそう言うと 大男は良枝に顔を近づけた
「理由は無いだとぉ?理由がなくてどうやってここに来るんだっっ!!オマエの死んだ理由を言ってみろ!!」
大男は口から炎でも吐くのではないかと思うほどの勢いで良枝に迫った
「わたしは殺されたんです!!被害者なんです!!突然・・・突然首の無い男性に首を切られて・・・」
良枝がそう言い終わるか終わらないかという時に 良枝の後ろから男性の声がした
「その首の無い男性とは 私の事かな?」
良枝が振り返ると グレーのコートに身を包んだ頭の無い男性が立っていた
しかし不思議と良枝には もう恐怖心は無かった
「そう・・!あなたよ!この人です!!私を殺したのは!!」
良枝はそう言って コートの男を指さした