とおりゃんせ2~日村令子の場合~
指を指されると 男はサッとコートを脱ぎ捨てた
コートの中からは それは美しい男性が現れ 良枝は驚いた
「なんだ・・・ナルゴか・・・あなたが連れて来たのか?」
大男はコートの男と知り合いのようだった
「あぁ・・そうだよ・・・私が連れてきた客人だ 素晴らしい修行をさせてあげてくれ」
ナルゴは良枝と女の子を見て うっすらと笑っている
良枝はナルゴの目を見ると その黒さに吸い込まれそうになり 慌てて目を反らした
「・・・で 連れてきた理由は?理由がないとどこへ行かせたらいいか判断がしにくい」
大男はナルゴにそう言うと ナルゴはすぐに答えた
「ふん・・・まぁ・・・こちらの奥方は『殺人』 こちらのお嬢ちゃんは『復讐』ってトコかな・・・」
それを聞き届けると大男は
「承知した」
とだけ言って 手に持っていた台帳のようなモノになにやら書き込んだ