曖昧


「おい!」


いきなリ後ろから声を掛けられ
あたしは驚く。


「あ…なんだ、隆二か…」

はぁ…と一呼吸。


「え?なんだってなんだよ!
まるで俺が、来たら悪いみたいな…」


しょぼんとなる隆二を横目に
あたしはくすっと笑った。

「誰もそんなこと言ってないじゃない!あ、そんなことよリ、なにかあったの?」


あ!となにかを思い出したかのように
隆二は話し始めた。


「そうそう、彼氏できたってほんと?」

「…え?」


あたしは一瞬、耳を疑った。

それと同時にあたしの頭の中で
疑問ばかりがぐるぐる回る。


「なんか噂になってんぞ?
全く知らねぇか?」

知らないもなにも
昨日の今日だし…


見られてたのかな?



「おーい!聞いてんのか?」

そう言ってきた隆二の顔が
あまりにも近くて
あたしの心臓は一瞬だけ
“ドクンッ…”と鳴った。


「き、聞いてるよ!」

少し焦った様子が
出てしまったのか
疑問を持ってそうな表情をした隆二が
少し顔を傾けていた。


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