曖昧


「なんか、噂によるとー…」


隆二はいろいろなにか言ってる、

だけど、あたしは思考が停止してるみたいに、なにも聞き取れなかった。



「…俺に隠し事かあー?」

眉毛を八の字にした不安そうな隆二の顔。


「いろいろ整理できたら話すね」

あたしは精一杯の作り笑顔でそう言った後、
隆二の前から離れた。


「絶対話してくれよなあ!!」

少し離れた所から隆二が叫んでいた。


あたしは片手を高く挙げて
親指を立てて横に振った。




昼休みになって、あたしは先輩から屋上に呼び出された。



“屋上来て?”




…なにかあったのかな?

小さな期待と不安を持ちつつ、ゆっくり屋上に向かう。


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