曖昧
“…ーキィイィ…”
少し古びて重くなった屋上に繋がる扉をあたしは、力いっぱい開けた。
屋上に来たのは、正直初めて。
扉が開いた瞬間、なにかに包みこまれるように風が入ってきた。
周りを見回しても先輩の姿がない。
「…あれ、どこかな…?」
“着きました!”
一応、メール。
まだ先輩は屋上に来てないのかなって思ったあたしは、柵のある方向に向かった。
そのとき、ふわっとなにかに包まれた。
「…来てくれてありがと…」
耳元て優しく囁かれた。
“トクンッ…!”
あたしの心臓は一気に脈拍数を上げる…
「…せ、先輩?///…」
先輩の顔が見えないけど
なんだか、わかった気がした。
不安そうな表情をしてるって…
「…歩美ちゃん…、」
「な、なにかあったんですか…?///」
泣きそうな震えた声を発する先輩が、無性に心配になったあたしは、先輩の腕をほどき向き合う体勢になる。
「……え…?」
わたしは一瞬にして焦った。