そこから先は
あたしは今自分がどこにいるのかわかってしまった。



正確な場所はわからないが、この部屋がある地区がわかったのだ。



まだ確証はないけど、この男の職業にも検討がついた。



でもあたしには、今気づいた事を男に話そうという気は全くなかった。



ここから出たいと思ってないから。



「お前、俺の事嫌いか?」



男が突然意図のわからない質問をしてきた。



「別に」



あたしは心中を隠しながら言った。



本当はすごく動揺した。



好きだと言ってしまいたかった。



「そうか」



一体なんなのよ。
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