そこから先は
        *



電話が鳴った。



刑事の合図を待ってから、駆が受話器を取る。



「もしもし」


「今から金の受け渡しの場所と日時を言う。一度しか言わねぇからしっかり聞け」



相変わらず聞き取りにくい声だ。



しかし、ついに具体的な話を始めてくれた。



小春は無事かもしれない。



駆は犯人の言った場所と日時をしっかりメモすると、話を引き延ばそうと犯人に話しかけた。



「小春は無事なのか?」


「あぁ」


「よかった…声を聞かせてくれないか?」


「それはちょっと無理だな」


「どうして」


「今寝てる」


「寝てる?」


「ぐっすりな」



駆ははっとした。
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