そこから先は
「ねえ〜」



風の音がゴオゴオと鳴り響いている中、あたしは前で単車の運転をしている駆に話しかけた。


「ん〜?」


「あんた、すごいモテるっぽいのに彼女いないなんて女に興味ないわけ?」



答えるのがめんどくさいのか、答えをさがしているのか駆はすぐに返事をしない。



数秒後、何やらボソボソと声が聞こえてきた。



「はぁ?何?」



あたしは少しイラつきながら聞いた。



「興味ないわけでもないけど、別に今はいらねぇよ。仲間といるほうが楽しいし」


「ふぅ〜ん。まぁどうでもいいけど」


「だったら聞くなよ」



駆は少し笑った。



背中しか見えていないが、なんとなくわかる。
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