そこから先は
「アンリちゃん、久しぶり」



駆は柔らかい笑顔をアンリに向けた。



アンリは一瞬だけ周りにいる女子たちに勝ち誇った笑いを見せ、すぐに駆に向き直った。



「そうだね。っていうかまたかっこよくなったんじゃない?」



冗談っぽく言ってはいるが、多分コイツは本気で言っているな。



うっすらと頬が紅潮している。



「ありがと。じゃ、コイツつれて帰るから」



駆はそう言うと、あたしにヘルメットをよこした。



自分はかぶってないくせに。



そう思いながらもあたしは大人しくそれを受け取り、自分の頭にのせた。



「じゃぁ、あとの処理はあんたたちに任せたから〜」



単車にまたがりながらアンリに向かってそう叫ぶと、単車はすぐに動き出した。



『なんか付き合ってるみたい』



そんな声が聞こえた気がした。
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