そこから先は
数時間一緒にいるうちに、この男の印象がだいぶ変わってきた。



最初は物静かで冷たい感じがしたけど、今は何というかちょっと抜けている感じがする。



「ほら、口開けな」



あたしは男の指示に素直に従った。



人にものを食わせてもらうなんて、幼稚園の時以来かな。



あたしが口を開けると、中に熱々のカレーライスが入ってきた。



「うめぇ!なんだこれ」



また男が笑った気がした。



お腹がいっぱいになると、今度は少し眠くなってきた。



あたしは子供か。



少しずつ意識が遠のいていき、あたしはまた眠ってしまった。
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