そこから先は
         *



目が覚めた時も、やはり視界は真っ暗だった。



昨日起こったことは夢ではなく、現実だったのだと再認識させられた。



「おはよう」



あたしはまだ何も言っていないのに、男はあたしが目を覚ました事に気がついたようだ。



今が朝の7時だという事をテレビのアナウンサーの声で知った。



「おはよ」



寝ぼけた声だっただろうか。



「トイレは?」



男が少し言いづらそうに聞いてきた。



正直、だいぶもよおしている。



でもトイレを手伝ってもらうわけにはいかないし…



どうすればいいんだろう。
< 50 / 133 >

この作品をシェア

pagetop