そこから先は
駆の額には一瞬のうちに汗が噴き出した。



「あんた誰だ」



駆は冷静を装って言った。



「そんな事お前に言うわけないだろ。とにかく金を用意しろ」



電話は一方的に切れてしまった。



「誰だったの?何があったの?!」



母親が必死の形相で駆け寄ってきた。



「3000万用意しろって。知らない男からだった…」



母親の顔は一気に青白くなる。



父親が母親の肩を抱き、ゆっくりとたたせるとリビングのソファに座らせた。



「やっぱり警察を呼ぼう」



父親が言った。
< 63 / 133 >

この作品をシェア

pagetop