そこから先は
まさか小春が誘拐されるなんて…



そんな事は考えたこともなかった。



でもそれはたぶん、駆だけではなく父親も母親も思っていることだ。



手に負えない娘ではあるが、やはり自分たちの娘なのだからかわいくないわけがない。



心配しないわけがないのだ。



母親は刑事たちにお茶を出す手が震えているし、冷静を装ってはいるが父親も額に尋常じゃないくらい汗をかいている。



駆もじっとしていることがなくて、家の中を歩き回ったり玄関の外に出て新鮮な空気を吸ったりしていた。
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