そこから先は
あたしはなんとも言えない不安を感じていた。



何がどう不安なのかはわからないが、なんだかモヤモヤする…



風呂からあがると、あたしは自ら目隠しをし、男を呼んだ。



「あがった」


「ちょっと待ってな」



男はあたしに近づくと、あたしの両手をうしろで縛った。



いつもなら次に足を縛られるのに、今日はそれがない。



「足は?」


「もう縛らない」


「逃げるかもよ」



あたしは男を試すような気持ちで言った。



これに対してどう言って欲しかったのかは自分でもわからない。



「いや、お前は逃げないよ」
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