Tactic
「あぁ。兄貴との仲をとりもってやるよ。協力してやる。その代わり……お前は俺に毎日キスをする」


「キス?!な…なんで?」


「誓いっつーの?お互い信頼しきってなきゃ協力とかできないでしょ。ましてや俺の兄貴が相手だ。キスなんて減るもんじゃねぇし」

「だ…だって私ファーストキスもまだ…」


兄貴といる以上に顔を真っ赤にするトーコ。
こいつをからかうと面白ぇ。


「別に…協力しなくてもいいけど」


言いながら俺は立ち上がり扉の方へ歩いていく。


「ま……待って」


背後から、衣服を軽く引っ張られ俺は立ち止まる。


「一日…一回でいいの?」


「まぁ最低でも一回かな」


「……それ以上のことはしない……よね?」


「トーコが望むならいつでも相手になってやるけど?」


俺は不敵な笑みをこぼしながらゆっくりとトーコに振り向いた。

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