Tactic
「若宮、ほら。リボン」

兄貴は屈託のない笑顔でトーコの元へと近づく。


「あ、砂ついちまってる!ちょっと待って」

言いながら、兄貴は自らの手で砂をはたいた。


「南木先輩……ありがとうございます」


トーコの頬は、見た目ですぐわかる程に赤く染まっていた。


「じゃあな、若宮。智也」


ま~兄貴の鈍感なこと。

笑っちまうくらい…


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