‡俺様の定義‡
「アタシあの子にあったことあるの…
棗と別れるちょっと前くらいから頻繁に…」
「「えっ?なんで…」」
「アタシが棗と別れたのはあの子にあったからなの…
あの子いつも寝巻みたいな恰好で学校の前にいて、アタシが来ると話したいって言うの。
そのたびに棗と別れてとか…あなたじゃ無理とか…いろいろ言われていたの…」
「なんでそのことを俺に話さなかった??
そうしていれば…」
「怖かったの…
別れようって…そいつの言う通りだって…
言われたくなかったの…棗の口から。
信じていても怖かったの。棗は遊んでいたから…」
「俺が言えなくなるような状況を作ってたのか…
悪かったな…由香…苦しめて。」
「問題はそのあとなの…
あの子私はもう助からないからせめて棗は返してって…
それにアタシに子供ができたことまで知ってた…
誰にも言ってなかったのに…それにそのことでアタシが悩んでることも知ってた…」
「由香さんの悩み??」
「うん。
産むか産まないか…
話すか話さないか…どうしようってね…
その時にあの子は…[その子を産めば棗に迷惑がかかるんだよ??それでもその子を産むの??]って…
それで怖くなって…あの子が別れなよって言うたびに考えちゃって…
それで別れる決断をしたの。そしたら別れた途端あの子は来なくなった…」