‡俺様の定義‡
「俺がなんだよ!!
ちゃんと話せ。」
「そこまでにしとけよ棗。」
「琉架…」
「ちょっと外で話そうぜ。」
「おう。」
「あいつ…港さっ…
棗のことがホントに好きなんだ。」
「あぁ。
それは気付いてた…」
「じゃあなんで!!」
「由香が忘れれなくて…
他の女だったら付き合ってたかもしれないけど…
あいつは大事な幼馴染だから…傷つけたくなかった…
そこにクソババアのことも重なって…あいつも混乱してただろうし…」
「じゃあなんで俺にも話さなかった!!
まだ由香さんが忘れられなかったって…
なんで話してくれなかったんだよ…忘れられないってただ一言いってくれればよかったのに…
そしたらお前も辛くなかったのに…」
「悪い琉架…
心配掛けて…
でも今の問題は港だ…俺はもう大丈夫だし??
由香も帰ってきたから。」
「港な…あの教室で話をした後いきなり泣き出したんだ…
どうしようって…棗に嫌われるって…ウチがひどいことしたのがわかっちゃうって…
泣き崩れたんだよ俺の前で…悲惨だよな…
俺の好きな人が…俺の目の前でほかの男のことで泣いてるんだぜ??
こっちが泣きたくなっちまうよ…」
「琉架…
俺…「何も言うな…お前のほうが俺より少し魅力があっただけだろ??」
「ねぇ…
港ちゃん??のことでちょっと話しておきたいことがあって…
きっと港ちゃんは自分からは言わないから…」
「由香??」