‡俺様の定義‡


そう残して渚は帰ってった。

俺は渚と話したことを由香や琉架に言えなかった。

俺と港。
どちらかは必ず死ぬなんて…
そんなことを伝える勇気が無かった。


もし、俺が二人にとっていらない存在だったとしても、

その事実を二人の口から聞きたくは無かったから…



俺はなんて弱虫なんだろう…



港はこれ以上の孤独に堪えているのに…


俺は何がしたいんだろう…




「棗?
渚ちゃん何だって?」


「ん?
港の容態だよ。
まだ会えないみたいだ…
だから来ないで欲しいって言ってたけど?

どうすんの?
実奈、櫂斗おまえらは行くわけ??」

「いや…
来ないほうがいいみたいだから。
明日は行かないにするよ…


そうゆうお前はどうするんだよ?」

「俺も行かねぇよ。
邪魔になりたくないしな。」






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