セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
カチャリ



隣りのドアがあく




俺は
呆然と


見つめるしかない



柔らかそうな
ナチュラルブラウンの髪の毛



澄んだ瞳
涼しげな口元



出て来た
女の手に



ラップのかかった
どんぶり鉢




女はゆっくりと
目線をあげて




俺の
空虚な眼を
見据えて



言った


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