セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
部室の扉の小窓から
中を覗いてみる


キレイとは言えない


散らかった小さな部屋の角に


ヒロがいた



コンクリートの壁にもたれて

眠ってしまってるみたいだ



私は
ゆっくり
扉をあけた




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