セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
なに…
気持ち悪い…


おじさんが私に近付いて囁く


「…いくらなの?」


その時

私の視界から
おじさんが
見えなくなった


「…おじさん
コイツはそういう女じゃないんで」



「ケイ…」



ケイが私とおじさんの間に
割って入っていた


バーの制服
蝶ネクタイつけたまま




追いかけて
きてくれたんだ…



「なんだ?お前
じゃあこの女
どこの店で働いてんだ」

おじさんは
ケイの格好を見て
私がキャバクラで働いてると思ったようだった


「おじさん」


ケイは少し微笑んで
言った


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