聖男子マリア様 番外編  俺様天使奔走中につき
「キミの決意は固いんだねぇ」


父はそう言って、顔を上げなさいと笑った。


「宗教上では、同性同士の恋愛は推奨するべきではないのだろうけれど」


父上は腕組みしながら考えて、一言「頼む」。

そう呟いた。



「キミは男の目から見ても素敵な人だから、もう断れないね」

「どんな形でも、人を愛することはすばらしいわね、あなた」



想いが……届いた?


いや、そんなにあっさり納得してもいいのかという疑問がないわけではないが。


『この親あってのこの子あり』


と言うことだと処理させてもらう。




「あの子のことは任せる。そのバックアップは全力でさせてもらうから」



すくっと立ち上がり、大きく一礼してその場を後にし、扉の陰で隠れて見ていたガブリエルの腕を取った。



「行く。道を開け」


筋は通した。



これで、心置きなくなんでもできる。



「ボクはその考え方に微妙についていけないけどねぇ」


ぼやくガブリエルはやはりムシ。
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