聖男子マリア様 番外編  俺様天使奔走中につき
「天林寺の両親に言ってくる」

「ちょ……ミカちゃん!?」




くるりと向きを変え、本堂の掃除をしている両親を捕まえ、そこに正座する。



「私は今から、真理矢くんを迎えに行ってきます」


がばっと地に手を付いて、頭を下げる。



「一生彼の傍で、彼の面倒を見させてください!! 絶対に絶対に、彼を守ると誓いますから!!」


『あぁあ。ミカちゃん、それじゃご両親固まっちゃうよ……』



とどこかからガブリエルの声が聞こえたが、激しくムシする。


それはもういいのだ。



私の意思を彼らには伝えると決めていたのだ。



「私に真理矢君を守らせてください!!」


沈黙が続いた。



空気が妙に痛くて冷たい気がしたけれど。
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