愛しい人の守り方
「はい!!
これ、僕のメールアドレス。
本を返すときはメールして下さい。」


先生はニコッと微笑んだあと
小さい声で私に言った。


「あと、これ、
誰にも教えないように。
2人だけのヒミツです。」


先生は人差し指を唇にあてた。

その顔は年下のあたしが
見ても可愛かった。


心になにか縛りつけられるような
かんじがした。






2人だけのヒミツ。





このコトバと、
そのあとの先生の笑顔に
私はなにか引かれていた
ような気がする。





好きになる・・・・・・・・・・・・




そんな気持ちではないけれど
なにか気になっている自分がいた。
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