先生の秘密は恋の予感
俺は浩平が佳奈実を連れて、店を出たのを確認してから、万由美と店を出た。




万由美を俺のマンションには連れて行きたくない。




近くにある店に入った。




万由美がいきなり言う。



「私は宗平と別れないから。」




万由美もうおまえとはいられない。




俺は佳奈実が好きなんだよ。




佳奈実は俺の可愛い生徒だから、告白するつもりはない。



だが、この気持ちは変えられないんだ。


佳奈実を好きなままで、万由美とは付き合えないから。



「万由美には悪いと思ってるけど、で俺はもう万由美を愛していない。」


笑い出す、万由美。


ここは笑う所なのか。


おかしいだろ。


「愛とか恋とかそんなのどうでもいい、私と結婚してくれればいいの。愛人を作りたければ作ればいいし、とにかく結婚はして、周りにはもう結婚するって言っていっちゃったから。」



はぁ、何言ってるんだ。



結婚をそんな簡単に考えるなよ。



万由美、おまえ間違ってるよ。


そんな気持ちで結婚出来る訳がないだろ。



おまえは間違ってる。



「万由美、その考え方はおかしい。愛情のない結婚なんてしちゃいけないんだ。万由美も本当はおまえも分かっているんだろ。万由美も俺を愛してなんかいない。」



それなのに結婚しようだなんて、本当に頭がいかれてるとしか思えない。



万由美は分かっていて、そんな事を言っているのか。



いい加減にしてくれよ。


俺をバカにするな。



だから、この際万由美にははっきり言わせてもらう。









< 139 / 178 >

この作品をシェア

pagetop