先生の秘密は恋の予感
次の朝8時に加納先輩が迎えに来てくれた。



本城と鉢合わせしたらまずいと思ったら、本城はすでに会場へ行ってるらしい。


「おはよう、足は大丈夫? 」



「はい、大丈夫です。」



「佳奈実、その荷物何?」


「お弁当と飲み物です。」



「なんとなく分かったけど、かなり多くない。 」



「はい、みんなの分ですから。」



「何人分作ったの。」



「バスケ部に何人いるのか分からないから、おにぎり50個作ったの。後は唐揚げと卵焼きとサラダ。」



大きくため息をつく加納先輩。



「レモン水も作った。」


「佳奈実、うれしいけど、自転車じゃ運べない。家に兄貴いるから車を頼むよ。



わぁー、どうしよう、そこまで考えてなかった。



加納先輩のうちは私のマンションの近くらしくて、お兄さんは直ぐに車で来てくれた。



私たちは直接車で試合会場へ向かう。



加納先輩はお兄さんに構われていた。



「佳奈実ちゃんは可愛いなぁ、岬が惚れたの分かるよ。弟の事頼むな、仲良くしてやってよ。」


はい。


これでいいのかな。


この先が心配になった。










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