先生の秘密は恋の予感
他のバスケ部員はバスに乗り試合会場に向かう。



「加納先輩ごめんさい。私は勘違いしてました。マネの仕事は食事と飲み物用意するんだと思って、本当にごめんさい。」


何も知らないし。


聞こうともしなかった。



「謝らなくていいよ。みんなはかなり喜ぶと思うから。
一人でこんなに作るのは大変だから、今度は俺の分だけにしてよ。」


それはどういう意味ですか。


「なんて顔してるの。佳奈実は俺の彼女でしょ。昨日の返事聞かせてよ。」



今ここでですか。



それも今直ぐにです。



「俺の彼女になってくれるんでしょ?」



どう答えるべきか悩む。


昨日は加納先輩と付き合っても良いと思ったけど、ここに来たら彩子さんの顔が浮かんだ。



「彩子の事は考えなくていいから、佳奈実と本気の恋がしたいんだ。」



本気の恋、この言葉に胸が熱くなる。



思わず私は。


「よろしくお願いします。」



こうして私は加納先輩の彼女になりました。


後悔はないのか。


本当に大丈夫なの。


本気の恋が出来るの。











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