先生の秘密は恋の予感

担任、本城宗平

私と違ってお姉ちゃんは一途、5年も優君と付き合ってる。


私には絶対無理。


私って、飽き性なのかなぁ。



「明日の入学式、おばあちゃんが行くらしいよ。」



え、ええ、いいよ、来なくて。


「誰がおばあちゃんが来ると言ったの。」



「ママから電話が来て、自分は行けないから、おばあちゃんに頼んだって。」


私を抜きで話し進めないでよ。



おばあちゃんが苦手なんだから。



美容院で髪を明るく染めて貰い、軽くパーマもかけた。



明日はバッチリ決めて行くつもりでいたのにな。



「明日は芽衣と先に行くから、おばあちゃんに連絡してよ。」


おばあちゃんはお母さんよりも厳しい。



「何で私なの、自分でしなさいよ。」



「私はおばあちゃん苦手、怒られてばかりだもん。」



顔を見れば、お説教が始まる。



「そうだったね。分かった私から連絡しとく。」



あの家出たのは、おばあちゃんから逃げたかった訳で、好き好んで、おばあちゃんと行かなきゃいけないのよ。



本当に憂鬱。


明日から始まる、楽しい高校生生活が台無しだ。









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