先生の秘密は恋の予感
次の朝、芽衣と待ち合わせをして早くマンションを出た。



橘学園の制服はミニのセーラー服。



可愛くて気にいってる。



芽衣は中学からの仲良し、ショートヘアが似合う、勉強も運動も出来る子。



私はどちらも苦手で特に体育は嫌い。



走れないし、泳げない。



中学時代、体育の授業はほとんどサボり。



だから、高校もこの手で行くつもり。



待ち合わせ場所に芽衣がいた。



芽衣は身長が高くて目立つ。



それに比べ私は成長途中な感じで、背も152cmしかない。



これから伸びるんだから。


嫌、伸びてみせる。



「佳奈実は可愛いね。」



私の全身を眺める芽衣。



「芽衣も綺麗だよ。」



「なんかさぁ、この身長にセーラー服はないよね。」



ううん、そんな事はない。


芽衣は手足が長くてモデルみたいだよ。



「私はいつも芽衣が羨ましい。」



にらまれた。



「はぁ、何を言ってるの、この小悪魔女が、又どれだけの男を虜にして振るんだか、恐ろしいわ。」



男を虜にして、振った覚えはないけど。


告白されて、付き合っても上手くいかないだけ。


勝手に振られたと、思いこんでるのだ。


私は小悪魔なんかじゃないし。



普通の恋愛がしたい。










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