恋せよ男女(オトメ)
「そっかぁ・・・・。」




「じゃ、何かあったら電話してね」




「うん。   ありがと~」




紀子は心配しつつ、結衣とは別の方向に帰って行った。




カバンの中から携帯電話を取り出した。




着信は・・・・・慎一郎ばかり。





メールは篤から1件だけ入っていた。





(慎一郎さんに会って来たよ。明日は迎えに行くから俺と一緒に行こう心配しなくていいよ!)





『慎ちゃんに会ったんだ・・・・・。』





篤のメールに返信をすることなく、思い切って慎一郎の携帯の短縮番号を押した。





♪~♪~    ♪~♪~





ブルッ=3    ブルッ=3





(結衣)





ポケットの中の携帯電話が震えた。





慎一郎は明日のコンペに先立って、大手広告代理店、デザイン事務所、デザイナー、クリエーター等、





日本の宣伝広告を飾る代表達との会食の真っ最中。





その中には大手広告代理店社長の娘、守屋 真悠の姿もあった。





一時は慎一郎との結婚の話までウワサされていた女性。





「あっ!!」





着信の表示に思わず声が出てしまった。





「ちょっ・・・・ちょっと失礼します=3」





慎一郎は携帯電話を手に部屋の外に走り出た。
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