繭(まゆ)

彼は、優しい。

いつだって、私のことが一番で、それは出会ってから今まで変わらない。
そして、これからも。


今日だって、私が仕事を休んでほしいと一言そうつぶやけば、多分どんな無理をしてでも都合をつけただろう。

そういう人なのだ。


そして、私は陣痛が始まっても、ひとりで病院に行き、ひとりで痛みに耐え、静かに命を産み落とすのだろう。


私は、そういう女なのだ。



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