しなやかな腕の祈り
『明けましておめでとう』
珍しく酔っていない我が母に
あたしは少し驚いた。
「明けましておめでとぉ。
今年…今年からもよろしくね」
『こちらこそ。
練習はどう???』
「今、正月休み」
酔っていないお母さんとは
本当に普通の会話ができる。
『お母さんね、今カナダにいるよ』
あぁ、また海外公演なんだ…
プロダンサーって、何かにつけて忙しいんだな。
『カナダ??うそ、いいね!!!
海外公演続きで大変やねぇ、千秋ちゃん』
あたしの茶化した言葉に、お母さんは笑っていた。
『彼氏と初詣でも行ってきた???』
そして、核心を突いてくる母は
何かと恐ろしい…
「さっき別れた。
フラメンコに集中したいから」
お母さんに初めてこんな話をした。
『そっか。多嘉穂がいいなら、いいでしょ。それで』
さすがあたしの母親。
根掘り葉掘り聞かない。
『あ、今から練習やから…また電話するね』
お母さんは急に小声になって
そう言って電話を切った。
あたしが目指すプロダンサーは
自分の子供とすら…まともに
電話する時間も取れないんだ。
それもそれで、辛い仕事。
珍しく酔っていない我が母に
あたしは少し驚いた。
「明けましておめでとぉ。
今年…今年からもよろしくね」
『こちらこそ。
練習はどう???』
「今、正月休み」
酔っていないお母さんとは
本当に普通の会話ができる。
『お母さんね、今カナダにいるよ』
あぁ、また海外公演なんだ…
プロダンサーって、何かにつけて忙しいんだな。
『カナダ??うそ、いいね!!!
海外公演続きで大変やねぇ、千秋ちゃん』
あたしの茶化した言葉に、お母さんは笑っていた。
『彼氏と初詣でも行ってきた???』
そして、核心を突いてくる母は
何かと恐ろしい…
「さっき別れた。
フラメンコに集中したいから」
お母さんに初めてこんな話をした。
『そっか。多嘉穂がいいなら、いいでしょ。それで』
さすがあたしの母親。
根掘り葉掘り聞かない。
『あ、今から練習やから…また電話するね』
お母さんは急に小声になって
そう言って電話を切った。
あたしが目指すプロダンサーは
自分の子供とすら…まともに
電話する時間も取れないんだ。
それもそれで、辛い仕事。