しなやかな腕の祈り
「お母さん、今度はお母さんが日本帰ってきてよ。秀一叔父さんたち、喜ぶよ。絶対!!!」
沈んでしまった空気を盛り上げるべく、あたしは明るく言った。すると、お母さんは驚いたように
「あんた、秀一から何にも聞いてないの???ってか…秀一…お母さんに怒ってるでしょ」
と言ってきた。全く話の筋が読めない。秀一叔父さんがお母さんに怒ってる???何の話を聞くの???
「お母さん、秀一叔父さんに何かしたの」
その一言が出て来なかった。
「え…何にも聞いてないし、秀一叔父さんお母さんに会いたがってたよ。」
本当の事を言った。秀一叔父さんは、お母さんの事を悪く言ったりしたことなんかなかった。『姉ちゃん元気かな』とか、思いやる言葉の方がダントツだった…
「は!?ホンマ!!??」
お母さんは素っ頓狂な声を上げた。あたしは驚いて何度も頷いた。だけど、お母さんはそれっきり夕食に手を付けず、難しい顔をしたまま風呂へ行ってしまった。
何か言い知れない不安と、嫌な予感に襲われた。胸騒ぎがする。お母さんも…秀一叔父さんも絶対何か隠してる。
沈んでしまった空気を盛り上げるべく、あたしは明るく言った。すると、お母さんは驚いたように
「あんた、秀一から何にも聞いてないの???ってか…秀一…お母さんに怒ってるでしょ」
と言ってきた。全く話の筋が読めない。秀一叔父さんがお母さんに怒ってる???何の話を聞くの???
「お母さん、秀一叔父さんに何かしたの」
その一言が出て来なかった。
「え…何にも聞いてないし、秀一叔父さんお母さんに会いたがってたよ。」
本当の事を言った。秀一叔父さんは、お母さんの事を悪く言ったりしたことなんかなかった。『姉ちゃん元気かな』とか、思いやる言葉の方がダントツだった…
「は!?ホンマ!!??」
お母さんは素っ頓狂な声を上げた。あたしは驚いて何度も頷いた。だけど、お母さんはそれっきり夕食に手を付けず、難しい顔をしたまま風呂へ行ってしまった。
何か言い知れない不安と、嫌な予感に襲われた。胸騒ぎがする。お母さんも…秀一叔父さんも絶対何か隠してる。