36.8℃の微熱。
 
ぽつーん。

ねぇねぇ、あたしは? あたしの存在、忘れてやいませんか?


「なんだこれ・・・・」


お店には失礼だけど、全然見たくもない服を見せられて。

挙げ句の果てに全然見たくもない修羅場を見せられて。

あたし、一体ここに何をしに来たのでしょうか。分かりません。


すると・・・・。


「てか、なんなのよあの子!あたしよりずいぶん年下みたいだけど、今度はあの子にするの!?」

「あーそうだよ、お前と違って飽きないヤツだからな!」

「へぃへぃそーですか!どーせあたしはつまんない女ですよ、どうぞご勝手に!ロリコンめっ!!」

「んなっ・・・・」

「フンッ!」


やっぱりというか当然というか。

付属品みたいなあたしのことも話の中に登場してしまった。


イヤガラセとか彼女のフリとかって、こんなこと・・・・元カノさんとケンカをするためだったの?

先生は絶対に会って話し合いたかったはずなのに、これじゃあ逆効果の火に油の結果だよ。

・・・・しかも先生、元カノさんに言い負かされてるし。
 

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